SEO対策のやり方はユーザー体験から逆算すると理解しやすい。

2020年10月19日 BtoBマーケティング SEO オウンドメディア

SEO

SEO対策について考えるとき、ユーザー体験から逆算すると理解しやすくなります。SEO対策には専門知識が必要で、アルゴリズムに対する理解が重要になると考えるマーケターの方も少なくありません。それがSEOを難しくしている要因の一つでもあります。そこで今回は、SEOをより身近に感じもらえるよう、ユーザー体験という切り口から考察してみたいと思います。


1.日々、アルゴリズムの変動を追うのは大変

Googleは膨大なWebページの中から、ユーザーの検索ニーズに合致したページを瞬時に表示します。それにはアルゴリズムと呼ばれる仕組みが使われており、アルゴリズムは数百以上あるといわれています。そのアルゴリズムを解明することは専門家でも難しいでしょう。日々の検索エンジンの変動を追いかけ、それに一喜一憂し、SEO対策を練るというのも非常に労力の要る作業です。とてもシンプルな考え方をすれば、Googleは何を求めているのか、そして何を評価しているのか、その原理原則を押さえておくことが普遍的なSEO対策といえます。


参考:検索アルゴリズムの仕組み|Google


2.最近のGoogleはユーザー行動を重視する

最近のGoogleはユーザー行動を重視しているといわれています。ユーザーがその検索結果でどのページをクリックしたか、そのページでコンバージョンしたか、あるいは他のページを閲覧したか。そうしたユーザーの行動をデータとして取得し、コンテンツの評価に活用しています。


検索エンジンであるGoogleは、ユーザーの検索ニーズに対応する最適な回答を表示することが、そのビジネスモデルにおいて最も重要な価値です。だからこそGoogleはユーザー行動を重視しているのです。


3.そもそもなんでそうなったの?

ユーザー行動を指標に取り入れる前、GoogleはリンクをWebページの評価の重要な指標として考えていました。関連する良質なリンクをより多く集めているWebページが、ユーザーにとって価値の高いページだと判断していたのです。しかしある日、Googleは気づきます。その評価はWeb ページ運用者の評価であって、必ずしもWeb ページ閲覧者の評価ではないことに。そこでGoogleはリンクだけではなく、ユーザー行動も評価指標として取り入れることを決断したのです。非常に妥当な判断ですね。


4.良質なコンテンツって何だろう

クエスチョンマーク

では良質なコンテンツとは、どのようなコンテンツでしょうか? 6つ例に挙げてご紹介します。


①質問に対する答えがある
まず一つ目はユーザーの質問に対する答えがちゃんと用意されていることです。たとえば SEO対策を調べているユーザーに対しては、その答えを用意すべきです。答えは一つとは限りません。自分なりの答えや、ユーザーにとって有益な答えをコンテンツの中で明確に示唆する必要があるでしょう。


②読みやすく、わかりやすい
せっかくのコンテンツも読みにくかったり回りくどかったりすると、良質なコンテンツとはいえません。スマホで見ると見にくかったり、ダウンロードに時間がかかったりするコンテンツは離脱につながり、結果的にユーザー行動評価も低くなるでしょう。


③他の人に教えたくなる
そのコンテンツを読んだときに、内容を誰かに伝えたくなるかどうかも重要なポイントです。人は発見する楽しさと、共有する喜びを大事にしています。共有されることで良質なリンクの獲得にもつながります


④信憑性が高い
信憑性が高いとは、つまりそのコンテンツを誰が書いているのか、誰が語っているのかです。とくに医療や健康といった領域では重視されます。インターネットでは必ずしも正しい情報が記載されているとは限りません。多くのユーザーがそれを認識しています。だからこそ、誰が書いているのかは重要な指標になるのです。


⑤オリジナリティがある
オリジナリティや独自性も重要なポイントです。電子データは簡単にコピーできてしまいます。色々な Web ページからコピペした寄せ集めのコンテンツも少なくありません。検索すると同じようなコンテンツに出会う、そんな経験をしたことはないでしょうか。他のコンテンツにはない独自の視点や、手間ひまをかけた情報は差別化のポイントになります。


⑥コンバージョンしたくなる
コンバージョンは最高のユーザー行動です。コンバージョンすることは、ユーザーがあなたのコンテンツを評価し、その商品を買いたい、あるいはもっと知りたいという意思のあらわれだからです。


5.ユーザー行動のリアルを意識しよう

良質なコンテンツを考えるヒントは、リアルなユーザー行動を意識することです。たとえば下記の3つについて考えてみましょう。

①Webページってしっかり読む?
Webページを閲覧している際、そのページをどれぐらい隅から隅まで読むでしょうか? 自分の胸に手をあてて考えてみてください。おそらく多くの人がWebページを隅から隅まで読むことは少ないのではないでしょうか。コンテンツを考える際、Webページは読まれないという前提に立つことが重要になります。


②一度読んだ記事のサイト名って覚えている?
検索して訪問したWebページの内容が素晴らしかったとして、そのブログの名前を覚えているでしょうか? ブックマークに登録し訪問する人はどれぐらいいるでしょうか? 基本的にWeb サイトの名前を覚えてもらうことは難しいと考える方が妥当でしょう。ちなみにこのブログは「ファストマーケティング」ですので、覚えていただけるとうれしいです。


③比較ってどの程度本気でする?
比較についても考える必要があります。商品を購入する際、あなたはどの程度比較するでしょうか? もちろん商品によって異なると思います。BtoBの場合だと、基幹システムのような大きく影響範囲の広い製品は、比較検討を積み重ねる必要があるかもしれません。一方、自分のチームや部門が導入するサービスであれば、それほど比較しないかもしれません


ここで強調したいことはただ一つです。ユーザーは刹那的であり、そのコミュニケーションは一期一会。再訪を期待するのではなく、ユーザーが訪問したそのときに態度変容させられるコンテンツを目指しましょう


6.SEO対策でよく使うタイトル、メタ、見出し要素って何のため?

さて、ここまででGoogleがユーザー行動を重視していることと、そのユーザー行動のリアルな側面について解説しました。ではその上でSEO対策において頻繁に使われる、タイトルやメタタグ、見出し要素の役割について考えたいと思います。

①タイトルの役割
タイトルタグは検索結果で表示されます。その役割はページの中身や魅力を一目で伝え、クリックしてもらうことです。タイトルにキーワードを入れるのは、ユーザーがページの内容を判断しやすいからです。タイトルを考えるときはキーワードを入れつつも、ユーザーにわかりやすく、ページの内容を伝えられるように工夫しましょう。最近ではサジェストワードと呼ばれる、補足キーワードを表示してくれるツールもあります。サジェストキーワードをタイトルに入れることで、ユーザーにページの内容を伝えやすくなります。


②メタディスクリプションの役割
メタディスクリプションも検索結果で表示されます。タイトルでは表現できないより細かなページの内容を伝えられます。そのためメタディスクリプションはページごとに設定することが重要です。ページのテーマでより重要なメッセージや、フレーズを記載すると、ユーザーにとってわかりやすくなるでしょう。


③見出し要素の役割
見出し要素はユーザーが検索結果をクリックした後、Webページで表示されます。多くのユーザーは見出しを見て、そのWebページに記載されている内容の全体像を把握します。見出しは本文に比べやや大きめのフォントにして目立つようにしましょう。その段落で扱っているトピックスの内容を端的に記載し、ユーザーに伝えられるようにしましょう。そうすることでユーザーのスクロールを止め、本文へその目線を移動させられます


7.良質なコンテンツにするための工夫

ひらめき

さらに良質なコンテンツにするための工夫について4つご紹介します

①タイトルや見出しをわかりやすく
先ほど紹介したとおり、タイトルや見出しはわかりやすくしましょう。フォントサイズやフォントの強弱で見出しとわかるようにしましょう。見出し番号などをつけることで、読みやすさも向上します。


②図版や表、動画などを活用する
できれば図版や写真、動画などを活用して、ウェブページが単調にならないように工夫しましょう。文字ばっかりのコンテンツを読むのは疲れます。適度にイメージを挿入してユーザーがウェブページを読む際に疲れないように配慮しましょう。


③太字やマーカーを活用する
本文でポイントとなる箇所は、太字にしたり蛍光マーカーを引くなどするとより読みやすいでしょう。ユーザーは文章を隅から隅まで読むことはありません。飛ばし読みができるように重要な箇所をマーキングしておきましょう。


④コンバージョンのためのコンテンツを用意する
ユーザーがさらに詳しい情報を見たいと思ったとき、コンタクトできるようにコンバージョン用のコンテンツを用意しましょう。メールマガジン登録や、ホワイトペーパー、調査レポートなどが有効です。コンバージョンするコンテンツは最強のコンテンツといえるからです。


8.良質なコンテンツを制作します

ファストマーケティングは数多くのSEOコンサルティングを行ってきました。その経験に基づいたSEO コンテンツの作成や、コンバージョンコンテンツの作成支援を行っています。 先日実施したBtoBオウンドメディアの調査レポートを無料でご提供していますので、そちらもぜひご参考になってください。


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